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有限会社荒木製作所

Araki Manufacturing Co., Ltd.

難加工で産業を支え、低炭素エネルギーインフラに貢献する銅合金のエキスパート

有限会社荒木製作所は、昭和32年5月、名古屋市瑞穂区にて創業者が自宅の六畳間を工場に改築し創業した会社です。 以来、約70年に渡りお客様を第一に切削加工業を営んできました。
創業当初は汎用旋盤を用いて自動車部品の製造を行っていましたが、時代の変化とともにNC旋盤やマシニングセンタなどを導入し、自動車部品、建設機械部品、工作機械部品など、様々な業界の切削加工品を手掛けております。数個の試作加工から数千個の量産品まで、幅広い対応が可能です。


技術力を誇る『困ったときの荒木製作所』 荒木製作所では、製品の歪みや工具の摩耗が発生しやすい銅合金の切削や、難削材で知られる真鍮、チタン合金、ステンレス等の加工を中心に、様々な金属加工を行っており、『困ったときの荒木製作所』としてのポジションを確立してきました。また、自社の技術力に加え、溶接・板金・メッキ・焼き入れ加工などのネットワークを有しており、材料調達から切削加工、研削加工、後処理まで一括管理し、お客様の負担を軽減します。


難形状加工への積極的な取り組み 荒木製作所では、半割形状のすべり軸受(ベアリング)を中心としたメタル加工をはじめ、難形状の加工にも積極的に取り組んでおります。半割軸受は、風力発電の軸受としても採用が進んでおり、製品品質は平行度±0.005をはじめ、真円度や平面度など極めて厳しい寸法精度が要求されます。しかし、当社の熟練職人が長年培った技術をもとに対応することで、これらの厳しい要求を実現しております。また、弊社の独自技術を用いて、難削材である銅合金と、難形状である半割メタル加工を組み合わせたフローティングシールを製作。一般産業用すべり軸受部品として、グローバルに採用されています。


持続可能な社会に貢献するものづくり 弊社では、社内で使用する治具や工具類をすべて自社で設計・製作することで、見積もりから製品完成までのリードタイムを大幅に短縮しています。この効率的なモノづくりを通じて、資源を有効活用しながら、お客様の多様なニーズにワンストップでお応えしています。
また、銅合金に関する長年の取り組みで培った技術力、一貫生産体制、従業員の多能工化を活かし、エネルギー伝達に優れた銅合金を通じて、低炭素エネルギーインフラの構築に向けた取り組みを始めています。こうした活動を通じ、SDGsの目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」の実現に寄与し、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。


製作事例

Production Examples

  • フローティングシール…材質LBC3(銅合金)

    ・ロット:1個~10個
    ・厚み :Φ50 ~400 mm
    ・全長 :MAX25mmまで
    ・材質 :銅合金LBC3(CAC603)

  • 【産業機械部品】青銅鋳物

    銅合金の切削加工⇒ブッシュ
    ・ロット:1個から対応可能。
    ・丸物加工:径φ50〜400mm /全⻑50~300mm

  • 【油圧関連部品】銅合金(高力黄銅、アルミ青銅) 約30材種

    銅合金の切削加工品⇒ブッシュ・ワッシャー等
    ・ロット:1個から対応可能。数千個までの量産実績もあります。
    ・丸物加工:径φ15〜250mm /全⻑5~300mm

  • 【自動車部品】鉄、鋳物、アルミ

    自動車部品の切削加工⇒クラッチハブ、デフケース等
    ・ロット:100個から数千個まで、対応可能。
    ・丸物加工:径φ50〜200mm /全⻑50~150mm

  • 【一般産業用軸受】半割メタル軸受(鉄・ホワイトメタル)

    ・ロット:1個から対応可能。
    ・丸物加工:径φ50〜500mm /全⻑15~250mm

会社概要

Company Profile

会社名 有限会社荒木製作所
創業 1964年
資本金 500万円
本社所在地 愛知県名古屋市北区玄馬町225番地
代表者 代表取締役  山本秀樹
従業員数 17人
事業内容
  • 金属の切削加工
  • 自動車部品、建設機械部品、一般産業機械部品の加工
  • ナノバブル発生装置の製造

環境配慮に向けた新商品開発への取り組み

Efforts to develop new environmentally friendly products

低炭素社会に向けたナノバブル発生器の販促ツール開発

1.3億個のナノバブルを発生する装置「AUFB Ark」。

金属製による耐久力と水道法に対応した規格により、工場から家庭まで幅広く対応した商品で、

当事業では商品の特徴を明確化し、PRツールの制作を行いました。


【性能】

・洗浄:ナノバブルの力で汚れの除去

・消臭:細菌を抑制し、臭いを軽減。快適環境へ

・成長促進:植物の成長促進に


【導入メリット】

・機器メンテナス時間の削減による効率化

・メンテナンスフリーによるコストの軽減

・エネルギー効率向上と洗浄剤軽減による環境配慮


【グリーンイノベーションにつながるポイント】


ナノバブル技術は様々な分野で研究開発が行われており、省エネにつながる使用方法が低炭素化社会につながるものと考え、当社も取り組んでいますが、実際に試した方々から「研磨の不良が減った。」「メンテナンスの清掃が減った。」などの声をいただくと嬉しく思います。


インタビュー

Interview

本事業への参加に至る背景

当社は、これまでにクライアントワークによる技術の高度化によりノウハウを蓄えてきたメーカーですが、景気の波が激しい昨今において、経営安定化のため、新事業創出が課題となっており様々な取り組みを行っています。この度、その一環として特許技術を所有する荒川工業(株)とともに、ナノバブル発生器の開発に取り組み商品化に漕ぎ着けましたが、どのように販売促進を図るか問題を抱えており、当事業に参加しました。


参加しての所見や感想

ナノバブル技術は様々な分野で研究開発が行われており、省エネにつながる使用方法が低炭素化社会につながるものと考え、当社も取り組んでいますが、実際に試した方々から「研磨の不良が減った。」「メンテナンスの清掃が減った。」などの声をいただくと嬉しく思います。

また、当社にとっては、デザイナーの方と初めて一緒になって販売促進ツール開発に取り組みましたが、色形のことだけを考えるのではなく、訴求する内容とは何かを現場から組み立ていく必要性を強く感じました。


会社からの今後の提案

当事業で行った内容は販売促進ツールの一つでしかありませんが、今後も他のツールの開発を行い、低炭素につながる商品の販売拡大を目指すとともに、自分たちにとって身近な生産現場で働く方々にとって仕事のしやすくなるような商品開発に取り組んでいきたいと考えています。