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森松株式会社

Morimatsu Co., Ltd.

「プラスチックで つくる 提案する 解決する」エコ素材プラスチックシート製品の製造・販売メーカー

ポリ塩化ビニル(以下:PVC)やポリプロピレンは、加工のしやすさ、多様な機能・意匠性、そしてリサイクルの容易さといった優れた特性を持ち、文具・ノベルティ・インテリア・産業資材・医療品など、私たちの生活に欠かせない幅広い分野で使用されています。
森松株式会社は、PVCシートをはじめとする各種プラスチック加工・販売において、長年培ってきた豊富なノウハウを駆使し、お客様の想いを形にしてきました。創業者から受け継ぐ「新しいことをやる」という思いを大切にし、加工・販売だけでなく、素材選びから納品までをトータルでサポート。お客様と一緒に考え、最適なソリューションを提供することを使命としています。


幅広いニーズに応える高度なPVC加工 森松は創業当初、バッグやベルトの卸売業を営んでいましたが、当時の新素材であるPVCに着目したことをきっかけに、PVC素材の販売および加工事業へと進出しました。以来、カッティングマシン、プレス機、スリッター機、NCカッターなどの各種設備を整え、PVCシートの様々な加工に対応しています。また、熱処理(アニーリング)により、寸法精度や形状の品質管理など、お客様の多様な要望に応えるための高い技術力を有しています。


素材網羅の総合プラスチック企業が誇る強み 当社では、国内のPVCシートメーカーの原反を取り扱っており、透明からカラー素材、薄手から厚手、汎用品から高機能性まで幅広く取り揃えています。長年培ったノウハウを活かし、「こんなものが作りたい!」というお客様のご要望にお応えするため、素材の選定から用途やニーズに合わせた加工、納品まで一貫してサポートします。
オーダー品は、1点から大量注文まで対応可能です。また、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリウレタン(PU)といった素材も網羅し、プラスチックのトータルカンパニーとしてワンストップでお客様のご要望にお応えいたします。

豊かで安心できるものづくりを目指して 当社では、「守る」をコンセプトに、オリジナル製品を開発・販売しています。
・大切な書類や契約書を「守る」→クリアホルダー、バインダー、ファイルなど
・大切な会社環境を「守る」→デスクマット、間仕切りカーテン、アクリルスタンドなど
・大切な患者様を「守る」→患者識別リストバンド、カルテホルダー、プラスチックグローブなど
また、EVA樹脂を活用した甲冑の制作や、「守る」をテーマに生まれた弊社マスコットキャラクター「マモーリンⒸ」など、森松の様々な製品や活動には「守る」という思いが込められています。
さらに、製品や基盤回路などを静電気から守る帯電防止マットや間仕切りカーテン、交通事故から人を守る反射ベスト、非常時のエアーテントやワークポートなど、PVCは多岐にわたる用途で活躍しています。これからも人々の生活がより豊かで安心できるように「守る」を大切にした製品を提供していきます。


環境負荷を抑える省資源PVC PVCの原料には石油と塩が使用されていますが、石油の使用量は原料全体の約4割に留まり、省資源で環境負荷の少ない素材です。また、長期間にわたり使用される製品が多く、エネルギー消費やCO2排出量を抑えたマテリアルリサイクルに適した特性を持っています。
当社では、端材を再利用したビニールシートや植物由来の可塑剤を使用したバイオマスシートなどの取り扱いを進めるとともに、これまでにない新たな機能を持つ新素材や用途の開拓にも力を注いでいます。さらに、製品使用後のリサイクルについても、新技術や仕組みを活用することで資源の無駄を削減し、「新しいこと」の追求を通じて社会に貢献できる企業を目指しています。

製作事例

Production Examples

  • サイズオーダーサービス

    ナイフによる切断、エンドミルによる切削等、ツールの切り替えにより、PVC、PET、アクリルや不織布など、様々な素材のオーダーカットに対応します。
    使用設備:ZUND G3 Cutter
    最大加工サイズ:幅1800mm x 奥行3200mm 素材厚50mm迄

  • 透明テーブルマット

    テーブルと天板との密着性を極限まで高め、テーブルをキズや汚れから守り、食器等を置いたときの音を軽減。コピーインクの付着を防ぎ、程よい硬さのため、テーブルを保護するクッションになります。

  • バイオマス デスクマット

    定番の光学マウス対応の再生デスクマットや学習マットだけでなく、新たに、植物由来の原料を使用した環境配慮型のバイオマスタイプもラインナップに加わりました。
    バイオマスデスクマットは、再生材を40%使用(グリーン購入法適合品)。PVC AWARD 2021 入賞。

  • EVA甲冑

    EVA樹脂を使った甲冑です。
    雨に強く軽いため、女性やお子様でも着やすい仕様です。

会社概要

Company Profile

会社名 森松株式会社
創業 1952年
資本金 7200 万円
本社所在地 愛知県名古屋市南区丹後通5-18
代表者 代表取締役 森 直樹
従業員数 25名
事業内容
  • プラスチック製品の販売
  • オーダー製品加工
  • オリジナル製品販売

環境配慮に向けた新商品開発への取り組み

Efforts to develop new environmentally friendly products

PVCシート端材を再利用した新素材の開発

製造過程で発生するソフトPVCシートの端材を再利用し、新たな素材を開発。

再生素材は加工に一手間必要となり高価格になることから、新しい価値を持つ素材としての再生を狙った商品。

一つ一つ違う、不ぞろい、不均等という端材の特徴を活かしたバージン素材では出せない工芸的な魅力をもつシートです。


【グリーンイノベーションにつながるポイント】


PVCシート端材をアップサイクルし、新たなシート素材として開発。


インタビュー

Interview

本事業への参加に至る背景

当社で主に使用するPVC素材は、これまではデスクマットなどの文具に、また、コロナ禍においては飛沫防止のためのセパレーターとして使用されましたが、需要の増減が激しく、環境が叫ばれる今日に置いては減少傾向にあります。それに合わせ当社の顧客もBtoBからBtoCへと変化をしていく過渡期にあります。そういった状況に対応していくため小さな変化を打ち出したく当事業に参加しました。


参加しての所見や感想

事業の中では、近年取り扱いが増えてきている使用済みPVCを再活用する方向性で専門家と話し合い、素材の魅力をアピールできる再生方法を検討し、試作を繰り返しました。

この試作開発により、展示会に向け、付加価値のある再生素材をアピールできる手応えを感じています。


会社からの今後の提案

昨今の脱プラスチックの流れの中で、PVC素材は印象を悪くしていますが、とはいえ、生活には欠かせない素材でもあります。

当社では近年の需給バランスから、対象をBtoBからBtoCへとシフトさせるための取り組みを展開しています。その中でも、消費者意識を考慮し、これまでの使い捨て観点からのものづくりから、バージン素材だけに頼らないサーキュラーエコノミーにつながるものづくりに向けた新しい取り組みを行っています。

本事業では、その一環として参加し、

これまであまり取り組む機会がなかった、

使用済み端材を新しい高付加価値素材へ再生する開発に挑戦しました。

製品としてはまだまだ改良の余地はありますが、今後もこの取り組みを継続し、再生素材の魅力をアピールし、新しい需要を開拓するとともに、社会に貢献できる企業として歩んでいきたいと考えています。