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株式会社和泉

IZUMI Co., Ltd.

プラスチック・スマートに準じた環境対応の気泡緩衝材「ナノ²エアセルマット」を開発 "ほんものの責任"を果たす会社

株式会社和泉は自動車業界、通販業界を中心に、緩衝の専門家として気泡緩衝材エアセルマットの製造・販売・活用推進を行っています。石油由来品を扱うからこそ低炭素化、低資源化等に積極的に取り組み、環境配慮型の企業として経営を促進。"ほんものの責任"を果たし梱包緩衝材の未来を拓き続けます。


環境対応の気泡緩衝材開発 サトウキビ由来のバイオマス原料など、気泡緩衝材に使用する素材を独自開発。ナノ技術を駆使して緩衝力を保ちながらフィルムの薄肉化に成功するなど、今後も技術力を高め環境にやさしい緩衝材の開発を推進します。

和泉が考える「ほんものの責任」 和泉の主力商品である気泡緩衝材エアセルマットは、自動車業界、通販業界を中心とした梱包や緩衝の一翼を担っております。
気泡緩衝材の本質は、モノを保護する緩衝力に尽きるといっても過言ではありません。
和泉のエアセルマットは、本質を求め続ける社員一人ひとりの力が詰まった結晶でもあります。
しかし、緩衝能力が優先事項ではないお客様もいらっしゃいます。
和泉はエアセルマットのメーカーであるとともに、緩衝材、梱包材の商社として、さまざまな商品を取り扱います。これにより、お客様へご提案の幅をもつことができます。そして、環境対応に関する説明ができることも重要と捉えています。
自社製品だけでなく、お客様の求めているものを責任を持って提案できる力。これが和泉の考える「ほんものの責任」です。

各種認証と3R活動 和泉では、ISO14001を取得し品質および環境への取り組みを行っております。当社エアセルマット全般において、EU(欧州連合)などで定める規格に準拠した、有害物質の不使用または厳格な基準値以内の含有を達成しており、以下の証明を受けています。
・ICPデータ
・ROHS規制物質 不使用証明
・SDS
・REACH規制 SVHC対象物質 不使用証明
3R(リデュース・リユース・リサイクル)活動にも取り組んでおります。エアセルマットの透明性を保つため、再生原料に他社製品を用いないのが特徴です。これにより品質を担保するとともに、有害物質が混入せず、より環境に配慮した3Rの実施が可能です。また、ソニー株式会社様の「グリーンパートナー環境品質認定制度」認定サプライヤーでもあります。

環境への取り組み 和泉では、ポリエチレン緩衝材の製造加工の業務において「人へ、環境へ、未来へ、確かな信頼を包む」を企業理念として、地球環境の保全に積極的に取り組み、改善を進めていくために環境方針を定めております。
環境省が定めるプラスチック・スマートを実施し、地球環境への負担を軽減するための気泡緩衝材「ナノ²エアセルマット」の開発や、複数の物流拠点整備による輸送の効率化や太陽光発電装置の採用など、CO2排出量の削減につながるよう行動しています。

製作事例

Production Examples

  • ナノ²エアセルマット

    従来製品よりポリエチレン樹脂量28%削減、バイオマスプラスチックを30%以上配合した環境対応気泡緩衝材。サトウキビ由来のバイオマス原料を使用したプラスチック素材を用いて作られた、他にはないオンリーワンの日本バイオマスプラスチック協会の認証製品。ナノ技術によりフィルム強度がアップし、フィルムの薄肉化を実現しています。使用原料が減ることで、二酸化炭素とゴミの両方を削減します。

  • エコパックメール

    燃やしても有害ガスを発生しないエアセルマットと紙の封筒を熱だけで接着した、他にはないオンリーワンの分別可能な緩衝封筒。通信販売や物流など梱包効率が良く運賃も下げることが可能な機能製品です。黄色と白色の2種類を各8サイズの規格在庫を持ち販売をしており、小ロットでの別注の印刷なども対応しています。
    更に厚みの薄いエコパックスリム、マチ付き封筒タイプのエコパックワイド、宅配袋の内側にエアセルマットをセットしたエアセル宅配袋、安価な輸入緩衝封筒アンカーメールなどもラインナップしています。

  • サーマルエアセル

    農業ハウス(ビニールハウス)における内張断熱保温シートとしての用途に耐えうるため、気泡緩衝材エアセルマットに耐候剤を加えた製品です。冬期の農業ハウスでは、ストーブを焚くなどしてハウス内の温度を保つ必要が発生する日もありますが、優れた保温機能を持つ気泡緩衝材をハウスの内張として使用することにより、暖房のための燃料費コストダウンや、二酸化炭素の削減に寄与します。競合他社品に比べ、透明性が高く物性強度も優れています。

  • SPL-500

    特殊なポリエチレンなどを配合することで、気泡が滅多に潰れない他にはないオンリーワンの緩衝材を開発。ポリ袋と段ボール、緩衝材と化粧箱など従来は2つの資材で梱包出荷していた仕様を、1つの製品で梱包出荷可能とすることで、作業時間や資材費、運賃などの削減貢献につなげました。
    自動車部品や鉄鋼部品はもちろんのこと、段ボールやプラスチック段ボールの代替品としてもご利用いただいています。

  • 潤王(うるおう)

    コンクリート湿潤・保温養生シート。太啓建設株式会社との共同開発の特許商品。
    【NETIS新技術情報提供システム 登録番号:CB-180004-VE】
    吸水性不織布+フィルムラミネート加工エアセルマットをジグザグ製法により一体化し、高品質なコンクリート建造物を構築することを可能にしつつ、省力化及び低コストを実現。環境にも優しい養生シートです。

    主な特徴
    ・コンクリート品質向上(水分滞留効果でコンクリート表面の湿潤状態を長期保持。水和反応を促進しコンクリートの品質を向上)
    ・環境負荷低減(散水回数を大幅に低減。アルカリ汚濁水の発生を抑止。)
    ・コスト削減(5回程度を目安に再利用可能。軽量素材のため同型の養生マット類と比較しても大幅なコスト削減が可能。)
    ・省力化(抜群の軽量化(1200mmX20M巻で約3.5㎏)を実現し、運搬・敷設の手間を低減。

会社概要

Company Profile

会社名 株式会社和泉
創業 1976年
資本金 1000万円
本社所在地 愛知県名古屋市北区金城4-2-5
代表者 代表取締役  伊藤 嘉浩
従業員数 140人
事業内容
  • エアセルマット(気泡緩衝材)製造販売
  • その他梱包製品、研磨用製品の販売

気候変動への対応

Responding to climate change

温室効果ガス削減に向けて

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【削減目標の内容】


●スコープ1およびスコープ2の温室効果ガス排出量を2030年に2019年度比で46%削減

●スコープ3排出量の把握と削減に取り組む

※上記目標は、現在のプロセスで認定することができる最も野心的な1.5℃水準にて認定取得


基準年のGHGインベントリ

基準年のCO2排出量は次の通りです。


基準年:2019年

●SCOPE1:35.5 tCO2

●SCOPE2:1,722.4 tCO2


●SCOPE3:12268.7 tCO2

カテゴリ1 [購入した製品・サービス]:6533.3 tCO2

カテゴリ2 [資本財]:287.1tCO2

カテゴリ3 [エネルギー関連活動]:284.3 tCO2

カテゴリ4 [輸送・配送(上流)]:2165.4 tCO2

カテゴリ5 [事業から出る廃棄物]:93.3 tCO2

カテゴリ6 [従業員の通勤]:28.2 tCO2

カテゴリ12 [販売した製品の廃棄]:2877.1 tCO2


今後の気候変動によるリスクと機会の想定

当社では今後の気候変動シナリオに伴うリスクとそれに対応する機会を下記のように想定しました。


【リスク】

●低炭素技術の高度化に伴う設備機器の新設や入替等の頻度の増加によるコストの増加

●消費者の態度変容によるプラスチック離れの加速化

●都市型水害などによる物流停止による資材調達や納入の遅延


【機会】

●気候変動リスクに対し意識の高い顧客が増加し、自社の環境配慮商品をアピールし易い環境になる。

●運輸分野における積荷の軽量化へのニーズが高まり、自社の環境配慮商品の需要が増加する。

●SBT水準の目標に取り組むことで、社内の環境負荷低減への意識を高め、削減活動を通してコスト削減に繋がる。

●社内の環境対応への取り組みが促進することで若手人材との共感性が高まり、将来性のある人材確保に繋がり、企業価値が向上する。


インタビュー

Interview

本事業への参加に至る背景

当社は、バイオマスプラスチックを混ぜた環境負荷を低減する気泡緩衝材の開発など、早くから環境に関する課題に取り組んできました。カーボンニュートラルに向けた取り組みをより加速させ、クライアント企業へしっかりとした情報開示につなげていきたいと考え、本事業に参加しました。


参加しての所見や感想

これまでに温室効果ガス算定について社内で少しずつ算定するなど取り組んできましたが、算定における曖昧な部分などがあり不安を感じていました。本事業で専門家にアドバイスを頂き、こうした疑問を一つずつ解決できたことに成果を感じています。カーボンニュートラルという国際的な枠組みに添わせた正確なデータを、社外の専門家により客観的に作ることができ、これからの自社アピールに弾みが付くものと思います。


会社からの今後の提案

当社の製品は通販事業やものづくり企業を中心に輸送面で幅広く活用されています。しかし、非常に便利な素材である半面、石油由来の原料に頼らざるを得ない部分があり、こうした背景からこれまでにクライアント企業から環境対応に関する資料を求められたこともありました。今回、正確な内容で温室効果ガスの算定ができたことで、自信を持って納入先への情報開示ができるようになりました。当社としてもカーボンニュートラルという新しい課題に積極的に取り組み、本事業で見える化した内容から無駄の削減や環境に関する取り組みを加速させていきたいと考えています。そして、詳細な情報開示により他社との差別化を図り、クライアントから選ばれる企業になっていきたいです。