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有限会社みずのかぐ

MIZUNO KAGU Co., Ltd.

木の専門家が低炭素化社会に貢献 家具で人をシアワセにする会社

有限会社みずのかぐは、「人と人がつながる場所」をコンセプトに、オリジナルのオーダー家具をご提案するショールーム・ショップ「CONNECT(コネクト)」を運営しています。また、北欧デザインの輸入家具ブランドや、プロの収納技術によるオリジナル別注造作家具など、さまざまなブランドを展開しています。
さらに、「上流の山」と「下流の街」の人と人をつなぐ、『コダマプロジェクト』を企画しています。このプロジェクトでは、デスクに使用した杉材が育った上流の山での親子体験ツアーなどを通じて、地域資源とのつながりを考察する参加型の活動を行っています。


職人技が光る ハイクオリティなフルオーダー家具 みずのかぐは、木工所としての創業以来、70余年の間、木工を中心とする家具と向き合ってきました。
お客様一人ひとりのライフスタイルや好みに応じて、細部にまでこだわり抜いたデザインと機能性を兼ね備えたフルオーダー家具をご提供しております。
天然一枚木のテーブルや、私たちの暮らしに寄り添う椅子など、家具職人が心を込めて製作いたします。

素敵な家具がある、大切な場所づくり みずのかぐは、複数のブランドによって構成されています。代表的なブランド「CONNECT(コネクト)」では、「人と人がつながる場所」をコンセプトに、お客様と「素材(価値ある技術や素材)」、「道具(作り手の思いが込められた道具)」、「時間(豊かでかけがえのない時間)をつないでいます。
「NORTE(ノルテ)」では、木の暖かさが心地よい北欧デザインの輸入家具を提供しています。シンプルでありながらも洗練されたデザインが空間に溶け込み、心地よさを演出します。

一枚板を通じて3Rの循環を生み出す 上流の山と下流の街の人と人をつなぐ「コダマプロジェクト」では、岐阜県加茂郡東白川村の山林地域で、植林されたまま使われていない無添加の杉を使用した家具や建築の開発、トマトなど地域の素材を使った食品の販売、子供たちに山の環境や木の温かさを感じてもらう体験合宿の企画などを行っています。
このプロジェクトでは、共感していただける皆様の役割や思いが、新たなアイデアや仕事を生むきっかけとなっています。プロジェクトを通じて地域の資源が有効活用されるだけでなく、その思いを次世代につなぐことで、イノベーションが連鎖的に生まれる環境を育てていきます。また、国産の木材を使った家具製作は、海外木材の輸送に係るCO2などの排出削減にもつながっています。
一枚板を再生し、地球の未来を明るく。ブランド「Rewood」では、日本各地で不要となった一枚板の座敷机を買い取り、再生して新たな価値を提供する事業を展開しています。この取り組みは2016年から続けており、希少な木材を再利用することで、過剰伐採防止につなげることを狙いとしています。
また、自然の恵みである一枚板は、使い込むことで表情が変化し、味わいが増していきます。この取り組みは、道具を消費ではなく、長く使い続けてつないでいくことの大切さを考えるきっかけになるとともに、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」および目標15「陸の豊ゆたかさも守ろう」にも寄与することができます。

製作事例

Production Examples

  • コダマベース(コダマプロジェクト)

    コダマプロジェクトは、「モノや素材を通して、地域の資源がつながり、人と人がつながる。」をコンセプトに、上流の山と下流の街の人と人ををつなぐ活動で、地域の自然素材を使った家具、建築、食品、雑貨、素材、体験の企画・開発・販売をしています。
    写真のコダマベースは、構造・外・内装材の木、合板、積層材すべてに上流の岐阜県東白川村で育った東農杉や東濃檜を用いた、トラックで運んで車1台分のスペースに設置できる、確認申請のいらない動かせる小屋です。基本の「ベーシックモデル」は内部に何もない仕様で、床はヒノキ材無垢、壁面は針葉樹合板なので、棚を付けたりご自身でカスタマイズすることが可能です。断熱材が入っていますので、エアコン1台で快適に過ごせます。

  • rewood

    rewoodでは、インターネットを通じて全国から不要になった一枚板の座敷机を買取り、廃棄予定の一枚板を乾燥・再仕上を施し、再生。新しい価値ある素材として、家具やカウンター建材として全国へ販売しています。日本に眠る“資源”を活かし、未来を守る。rewoodをお使いいただくことが、地球の未来を明るくする一助になると信じています。
    ※この取組み・活動が評価され、2022年度グッドデザイン賞を受賞しました。

  • オーダーダイニングテーブル(CONNECT)

    樹種や脚がカスタマイズできるテーブルを承っています。写真は天然木無垢板。一枚板や集成材から10㎜刻みでサイズが選べる人気のアイテムです。オリジナルのオーダー家具をご提案するショールーム・ショップ「CONNECT(コネクト)」では、他に、見た目のデザインだけではなく毎日の掛心地の良さを基準とした天然木のオーダーチェアや、オリジナルのテーブル&ソファ、収納家具などをご提供し、人が伝え守ってきた価値ある技術やさまざまな素材、人生を豊かにする空間やかけがえのない時間と、お客様をつなぎます。

会社概要

Company Profile

会社名 有限会社みずのかぐ
創業 1960年
資本金 300万円
本社所在地 愛知県名古屋市守山区守山1-1-18
代表者 代表取締役社長 水野照久
従業員数 2人
事業内容 オーダー家具の提案・販売、輸入家具の販売
・CONNECT
・NORTE
・rewood
・コダマプロジェクト

環境配慮に向けた新商品開発への取り組み

Efforts to develop new environmentally friendly products

低炭素化社会の実現をテーマに製造した、木製キャンピングトレーラーのPRツールの開発

【開発商品の特徴】

岐阜県東白川村で育った東農杉や東濃檜で作られた、牽引で動かせるトレーラー型小屋「コダマベース」の製作に伴い、コダマベースをPRするためのSNS向け動画を制作しました。

専門家のアドバイスのもと、適切な媒体選定から始まり、PR方法やターゲットまでを決定しました。木のぬくもりが感じられる自分だけの空間を持てる喜びと、山や海などの自然環境にトラックで牽引していけることができる商品の特徴を最大限訴求することで、初心者キャンパーやゆっくりアウトドアを楽しみたい人など、ニッチニーズ層の心の琴線に触れるような動画に仕上がりました。


 


【コダマカーゴ トレーラーハウス Youtubeリンク】

https://youtu.be/0eXb-4zns30?si=hG-BYIb7qId6Mc8F


【グリーンイノベーションにつながるポイント】

木材という、カーボンニュートラルに適した素材を使った木製キャンピングトレーラーは、地産地消により輸送に係るCO2削減を図る取り組みに加え、日常生活の中から新たな使用方法や楽しい生活スタイルを発見することを付加価値としています。

快適で環境に優しいキャンプ体験をPR動画を通じて提供することで、「コダマプロジェクト」をはじめとした地域資源の活用に共感する人々を募り、低炭素社会への意識醸成につなげていきます。


  • 開発商品:低炭素化社会の実現をテーマに製造した、 木製キャンピングトレーラーのPRツールの開発

インタビュー

Interview

本事業への参加に至る背景

生活環境が変化する中で、家具へのニーズも大きく激しく変化し続けています。低炭素化社会の実現という社会課題をテーマに、木製のキャンピングトレーラーを製造するといった、家具の領域を飛び越えたプロジェクトに取り組むため、本事業に参加しました。


参加しての所見や感想

家具しか販売したことのない当社にとって、どこから手を付けるか悩みながら、専門家との打ち合わせをスタートしました。本事業では、商品自体のPRや木のカーボンニュートラルに適した素材といった機能性のみに着目するのではなく、生活シーンの中から「こんなことに使えないか」「こんな生活が楽しいのではないか」といった暮らしについて考えるところから始め、専門家のアドバイスのもと、媒体を選別し、山や海などとの自然とのふれあいや木のぬくもりが伝わるようなニッチニーズを満たすSNS向けの動画の制作を行いました。

開発商品に対し、仕様や機能といった考え方だけでなく、ユーザーエクスペリエンスとそれを表現する効果的な見せ方の知識など、ユーザー層へのアプローチの仕方について、改めて勉強し直す機会となりました。


会社からの今後の提案

今や家具の販売も、店舗だけではなく、インターネット通販など、新しい形態に変化しています。そういった中で、PRの仕方も様々な変化をしており、SNSや動画など新しい媒体に合わせ、私たちも対応していかなくてはなりません。今後は、開発商品の販売を通じ、山の大切さ、木のぬくもりの良さを伝えながらプロジェクトの目的である「上流の山」と「下流の街」の人と人をつなぐことを広げるとともに、資源を大切にしたものづくりを行い、地域の自然保護や環境配慮に貢献していきたいと考えています。